後遺障害が認定されるまでの期間
1 一般的には2か月以内
後遺障害の等級については、損害保険料率算出機構というところが認定しています。
損害保険料率算出機構が公表している自動車保険の概況2022年度版(2021年度統計)によれば、後遺障害事案における損害調査の所要日数は、30日以内が73.8%、31日~60日が13.7%、61日から90日が6.7%、91日以上が5.8%とされています。
参考リンク:損害保険料率算出機構・刊行物
30日以内が一番多いですが、この中には、「認定可能性はほぼないけれども、とりあえず申請してみる」という案件も多く含まれます。
後遺障害が認定されるような事案では、審査結果が出るまで、通常2か月程度はかかります。
2 事案によっては6か月以上かかる
後遺障害の認定は、一般的には、都道府県庁所在地の自賠責損害調査事務所で行われます。
難しい事案については、損害調査事務所の上部機関である地区本部・本部で調査が行われます。
また、特定事案と呼ばれる、脳外傷による「高次脳機能障害」に該当する可能性がある事案、「非器質性精神障害」に該当する可能性がある事案、「異議申立事案」等の場合には、弁護士や専門医などが参加する審査会が審査を行うことになります。
地区本部・本部で調査が行われる場合や、審査会で審査が行われる場合には、通常よりも特に慎重に調査が行われることになるため、後遺障害認定までの期間は長くなります。
事案によっては、結果が出るまで6か月以上かかることもあります。
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